

水耕栽培で家庭菜園
お庭やベランダでもできる本格的野菜つくり!
元ハイポニカ社員の主婦がお勧めする家庭でのホームハイポニカの楽しみ方!
ごきげんな野菜を育てて食卓に並べたら家族もごきげんになる!
そんな楽しい家庭菜園を主婦の立場でご提案します!
ハイポニカと一般の水耕栽培とは何が違うのか?


ハイポニカの最大の特徴は流れがあること


流れを作っている理由は酸素の供給のためだけではないのです。その理由は植物の根の表面で何が起こっているか?以下の説明をよくご覧になってください。
根の表面が流れていることの必要性

非流動型の水耕栽培

ハイポニカは流れがあるのが特徴だよ

通常、植物の根の表面で何が起こっているか?まずは土の場合でご説明します。
@根の表面に密着している水、栄養分は根から吸収することができます。
Aしかし、根から数ミリでも離れたところにある水や栄養分はたとえ土の中にあったとしても根から吸収することができません。
Bそこで上から水を与えます。そうすると土の中にある水や栄養分が根の表面に移動し、
C吸収することができる状態になるのです。
根の表面ではこの様な欠乏状態と供給状態を繰り返しています。
土の栽培でこまめな散水が良いとされているのはこれが理由なのです。
これは、土栽培に限らず養液土耕、固形培地栽培、非流動型の水耕栽培においても同じ現象が起こっています。
ハイポニカ栽培において常に液肥(養液)が流れる状態にしているのはここに大きな理由があり、これが生育のスピードに違いを出しているのです。
非流動型の水耕栽培ではなかなか全体に酸素が行き渡らず、さらに流れが少ないので根の表面の肥料や酸素が動きにくい欠点があります。
水の中だからわざわざ流れを作らなくても拡散で動くと思われがちですが、熱いお風呂に入ってしばらくすると体の表面の温度は下がるのに、少し動くとまた熱くなるって経験ありますよね。水の中で全体が拡散して均一になるには時間がかかるということです。
同じことが根の表面でも起こっていて、常に根の表面では根圏境界域という層ができて、酸素や養分の不足が発生します。だから流れ、動きを作ってあげて常に根の表面の酸素や肥料を入れ替えてあげることが大切で、それが植物の生長に大きく影響し、水耕栽培の仕組みによってその生長速度に違いが出てくるのです。
ハイポニカ栽培と比流動型の栽培比較をしたブロガーさんのページはこちらから
※エアポンプ方式でも流れを作ることは可能です。全体水量に対し吐出量の大きいエアポンプを使うことで流れを作ることができます。「ぶくぶくしていればいい」と言う観点ではなく、養液に動きがあるかどうかを重視して水耕栽培を楽しんでください。
ホームハイポニカシリーズ エアポンプ方式「ぷくぷく」と循環ポンプ方式「601型果菜ちゃん」の養液の流れの違いの記事もご参照ください。
土って必要?植物の生長に土は必ずいるの?


土を使わない栽培で、土の代わりに栄養分(肥料)を混ぜた水に根を伸ばして栽培する方法です。
「母なる大地がない栽培でできた野菜って食べても大丈夫なの?」
「土を使わないなんて何か不自然な感じがして気持ち悪い」
そんな疑問があるかもしれません。でも、ヒヤシンスを水で咲かせているのをみたことはありませんか?
またワカメは植物の一種ですが、根は岩に固定するためだけの機能で養分や水は葉から海の水を介して吸収しています。
つまり、植物は土がないと育たない訳ではないのです。
植物の生長に必要なもの

太陽の光
太陽の光を浴びて光合成をし、できたデンプンをエネルギー源にしたり、生長に使います
二酸化炭素
空気中の二酸化炭素を吸収して光合成をし、できたデンプンをエネルギー源にしたり、生長に使います
酸素
それぞれの細胞は酸素がないと働けません
葉や根から酸素を吸収しています
肥料
根から吸収し、生長やさまざまな場面で使用されます
水
根から吸収し、光合成をはじめ様々な場面で使われる生命の維持に必要なものです
いろいろな栽培方法 土栽培、水耕栽培、養液栽培などの比較(長所短所)


土栽培(土耕)の場合
土の条件によって植物の生育はピンきり。良い土つくりができればとても良く育つが、その土つくりが素人には難しく管理も難しい。
メリット:安価・干渉力がある
デメリット:土つくりが難しい・根の環境が不安定になりやすい

養液土耕・固形培地耕の場合
隔離した容器に土、ロックウール、もみがら、やしがら、砂、レキなどの固形培地をしきつめ、栄養分を含んだ液肥(養液)を点滴チューブなどで与える栽培方法。
メリット:比較的安価・土より散水量や投肥量を調節、管理しやすい
デメリット:根の伸長に対する抵抗・根圏温度が不安定など根の環境が不安定になりやすい部分は土栽培とあまり変わらない。

NFT式水耕・薄膜水耕の場合
培地を使用せず、根圏の底面に液肥を流す循環型水耕栽培。
メリット:空気中に露出した根が酸素を十分吸収。液肥に流れがあるため、養分吸収がよい。
デメリット:液肥の絶対量が少なく、根圏の温度や濃度環境が不安定になりやすい。

非循環式のDFT式水耕・湛液型水耕の場合
培地を使用せず、根圏にたっぷりの液肥が溜められた水耕栽培。液肥の減少に応じて液肥が追加される。
メリット:根圏の温度、濃度などの環境が安定している。
デメリット:液肥の流れがないため、根が酸素欠乏になったり、肥料や水の吸収が劣る。



循環式のDFT式水耕・湛液型水耕
培地を使用せず、根圏にたっぷりの液肥を常に流している水耕栽培。
メリット:流れがあるため酸素や栄養分が根の表面で常に入れ替わり十分に供給され、養分吸収もよい。液肥の温度や濃度などの根圏環境も安定していて、環境を一定に整えることができる。
デメリット:設備が必要
水耕栽培キットの選び方 楽しみ方はいろいろ

既製キットor自作水耕
水耕栽培キットの選び方のポイントとして、大きくは既製のキットを使うか自作水耕を楽しむか。
ホームハイポニカと自作水耕の違い
既製のキット「ホームハイポニカ」は取説も栽培サポートも充実していますが、その分お値段も高め。
自作水耕は安価で始められるメリットはありますが、どうやって作るか調べたり、細々とした備品を選んで買ったり、試行錯誤しながら作ったり。そんな手間を楽しめる方には自作水耕がお薦めです。
同じ水耕栽培でも仕組みによって生育が違う!
根の環境が充実すればそれだけ大きく育ちます。ハイポニカvsぶくぶくvs底面潅水 栽培比較
また根が伸びることができる体積によってもその育ちは全然変わってきます。根の周りの流れの重要性 〜根の体積は生育に比例
以下の記事を参考にしてみてくださいね。

まずはハイポニカを知ろう!ハイポニカってなに?

家庭で楽しむホームハイポニカを知る前にまずはハイポニカについて知ってください。
1粒のトマトの種が巨木になって13,000個のトマトを実らせた。
巨木のトマトとその秘密が分かる!


ごきげん野菜の店長はハイポニカのメーカー協和株式会社の元社員です。
結婚退職後、水耕栽培をもっと多くの家庭でも楽しんでいただきたいとこのショップを開店しました。
協和株式会社での9年の栽培研究や農業現場での経験とごきげん野菜での13年の家庭で楽しむ水耕栽培の体験から皆様の疑問・質問にお答えしています。初めての方でも安心して挑戦してみてください。
店長の水耕栽培Q&Aブログはこちらから。